『読書という荒野』を読みました。

 

こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。

 

幻冬舎見城徹さんの新著『読書という荒野』を読みました。

 

とても印象的だったのは、読書のノウハウというよりは、これまでの見城さんの編集者・経営者としての生き方を読書体験によってどのように獲得してきたのか、という部分。

 

この本を読み終わったときに「自分がやれていないことたくさんある!」と思わず感じてしまったくらい、熱量の高い1冊。現状に満足できていないひと、貪欲に次のステップを目指しているひとにとっては、読み終えたあと、気持ちが高まりを抑えられなくなる思います。

 

 

「自己検証・自己嫌悪・自己否定」の3つのキーワード

読書はなんのためにするものか。

読書という行為は、自分以外の誰かの世界を覗く体験に似ている。それは思考の軌跡だったり、ストーリーそのものだったり。ある野望や信念を貫き通そうと、主人公の激闘を追体験できることができるのが読書。

 

そして、それらのストーリーにエンパワーメントされた経験はきっとだれにでもあるはず。そのなかで、見城さんもたくさんの本を読むことで彼らのストーリーに心動かされ、彼らとからたくさんのことを学んだといいます。

 

 

これはある意味で、ストーリーに出てくる人たちの魂を自分のなかに埋め込む作業に近いような気がする。

前に読んだ『私とは何か』に書かれている分人主義でいうと、読書も自分の中にそういう分人をつくる行為になる。そして、その分人を意図して発生させる、維持させるために物語の登場人物を自分のなかに置いておく。

 

「私とは何か」を読みながらコミュニティについて考える。 - horigome blog

 

 

感想こそ人間関係の第一歩

 

本筋とは少しそれるけど、もう一つ印象に残っているのが、こちら。

 

感想こそ人間関係の最初の一歩である。(中略)

その感想が、仕事をしている本人も気づいていないことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければならない。

 

この人と仕事がしたい!と思われるためにも、自分なりの感想を届けることが大事なんだなと。しかし、相手に新しい気づきや刺激を与えることはとても難しい。だからこそ、日頃から考えることを怠らず、言葉をひねりだすことを続ける必要がある。

 

改めて、文字にして伝える大切さと、難しさを感じられた一文だった。

 

 

最後に

じつは、本書は最近読んだ本の中で一番付箋が少なかったです。でも読み終わったあとの満足感や読後感はこれまでのなかでもすごくよかった。

見城さんの壮絶な努力の半生をあっという間に読んでしまって、圧倒された。

 

これからは、自分のなかの怠け者の自分の横に、見城さんを常に置いておこうと思う。

 

 

ありがとうございました!

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