映画『きみの鳥はうたえる』を観ました。

こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。

 

映画『きみの鳥はうたえる』を観ました。

(→映画『きみの鳥はうたえる』オフィシャルサイト

ストーリーは函館で一緒のアパートに暮らしている男の子2人組にアルバイトが同じの女の子が加わった3人の話。

小説や映画は描かれている時代の風景や暮らし方、雰囲気を象徴的に映し出していることが多いですよね。

この作品の主人公は自分と同じ世代。

同じ世代の主人公が登場する作品に触れることで、自分たちの世代の暮らしや生き方、観ている風景がどのように表現されているのか、感じとれる。

 

そんなことも頭の隅に置きつつ、もともと好きだった柄本佑さんと染谷将太さんを観たくて映画館へ行きました。

 

 

絶対的な価値観をもっているひとはかっこいい

観ていて印象的だったのが、主人公「僕」の誰かと比べたりしない生き方。
(おそらく)20代も半ば。本屋でアルバイトをして、その日暮らしをしている。とくに目標があったり、将来に向けてなにかをしたりということもない。

 

それでも周りの大人とも堂々と話をしているところに、なんだかぐっとくるような魅力を感じた。朝、パン屋さんで会話しているシーンもすごい素敵だった。

 

 

自分を見つめるときに、どうしても他者と比べがちになる。
今置かれている状況を評価するのに、誰かと比べて相対的に見るしか評価する軸を持たないから。でもそれは、自分の知っている誰かとしか比べることしかできない狭い世界でのこと。他者と比べてしか自身が持てないのは、とても悲しい。

自分のなかにスタイルやモノサシがあるひとは、いちいち他者と比べて落ち込むこともなければ、卑屈になることもない。そういう人はいつだって堂々としていられるし、どんな状況でも楽しんだり、自信を持ってのぞめる姿勢があると思う。

 

そういうところが、どこか魅力的な主人公だった。

 

 

いろいろな時間にジワジワくる

3人で宅飲みをしたり、クラブへいくシーン。ときには2人の時間があったり。いろいろな時間をシェアしている様子が描かれているけど、どれも実体験があってすごいジワるものがあった。(あさ、パンいちで歯みがきしながらコーヒー淹れているシーンはすごいエモい。)

 

光や明るさ、色味がすごい絶妙で、自分の中にある記憶が蘇ってくる。

朝早くに起きてパン屋で過ごす時間の色や匂いの感覚。クラブ帰りの朝の切なさや虚しさ。 

映像を観ていると香りの記憶まで蘇ってくるほどジワジワくる。

他世代が主人公の映画ではない体験ができてとても楽しかった。

 

 

最後に

自分も20代半ばになり、同世代が主演の作品や、設定が自分の時間軸と合うものが少しずつ増えてきて、楽しみ方が増えたような気がした。

使われている音楽もすごいよかった!

 

作品の背景観て、その時代を感じとるというのもなかなか面白い体験。もう少し同じ世代の作品を深掘ってみる。

 

 

ありがとうございました!

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