地域の課題に、自分がGiveできることからはじめる。

こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。

 

小田原で行われている創業スクールの初回を受講してきました。
テーマは「ローカル起業のポテンシャル」。講師は入川ひでとさん。

 

 WIRED CAFEをはじめ、数多くのカフェをプロデュース。TSUTAYA TOKYO ROPPONGの店舗プロデュースなども手がけられている。

第3新創業市

 

 

講義は、事例をもとに入川さんかどのようにカフェづくりをしてきたのかを紹介。地域で起業するとはどういうことか、というのがすごくわかりやすく伝わってきた。

 

 

地域の課題に寄り添っているかどうか

本題にはいる前に、入川さんのカフェづくりのお話がすごい面白かったので簡単に紹介したい。

 

街におけるカフェの役割とはなんだろう?そんな問いに答える形で示されたカフェの定義は「まちの文化、情報発信や活性化に大きく寄与」だった。

 

パリにおけるカフェは、単にコーヒーを飲む場所ではなく作家や画家が勝手に自分の作品の素晴らしさをピッチアピールする場になっていたそう。

 

カフェに必要なのは、サードプレイスとしていつでも誰とでもつながることができ、多様な使い方がゆるされるアクセサビリティ。誰もが気軽にコミュニティにアクセス場所であるということ。

 

地域の起業も視点は同じ。
重要なのは「地域の課題はなにか」という発想からスタートするというところ。
自分のやりたいブランドや提供したい商品を優先するのではなく、その街全体を見通して、まちの文化や活性化を最優先している点だ。

 

地域での起業においては、その事業がほんとに地域の課題に寄り添っているのかどうかがポイント。そうでないと、街から応援されない。
優先順位としては、自分のやりたいことをやるよりも、地域の課題に寄り添っているか。隣に住んでいるひとを幸せにできているかのほうが大事ということ。

 

 

地域にある課題に対して、自分がGiveできることからはじめる。

では、具体的にどのように街に寄り添うプランを立てるのか。

入川さんがカフェをつくるとき、都市づくりプランを調べて地域を観察するところから始めるという。具体的には、〈街・店・人〉がいまどういう現状で、どんなスタイルで、今後の動向や方向性はどうなっているかを調べる。それをもとにコンセプトをつくっているんだそう。

 

 

どんな街で、どんな人がいて、どんな暮らしをしているか。
まちづくりは、 「マーケットシェア」から「カスタマーシェア」。「スケール」から「スタイル」へ。自分のカフェがそこになくてはならない理由をつくることがポイントになる。

 

自分のやりたいことを一旦よこにおいて、「誰に、なにを売りたいか」を考える。
多くの人が手段に執着して、多くの時間とコストを費やしてしまいがちだが、それは目的ではない。

まずは、地域にある課題に対して自分ができることからはじめるのが地域における起業。

 

 

最後に 

あたり前のようだけど、地域への興味がなくなったら意味がない。地域で起業するということは、地域の課題に寄り添うこと。まずは、自分のもっているもの、スキルを街へ与える精神が大事ということ。

 

 

自分のカフェでどんなメニューを出すか、こだわりのフードを出すよりも、地域で暮らしているひとがどのような場を求めているのか。地域でつづけるビジネスを考えるときは、そういった視点が必要不可欠になりそう。

 

課題と向き合っている方が大事な時代。課題は、ニーズ。みんなが変えたいと願っていること。

まずは、そこに自分がどのように寄与できるのか。与えることからはじまるのが地域での起業。スタート前に重要な視点に気づくことができた。

 

 

ありがとうございました!

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