ウェブメディアと紙メディアの役割について

こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。

 

今日はこのブログでははじめて、読んだ本について書きたいと思います。学生時代のブログでは「読書メモ」というカテゴリーで書いていたんですが、このブログではどうしようかな、と少し考えています。

 

 

 お正月に読み終えた嶋浩一郎さんの著書です。
昨年11月ころから友達がはじめた『JAPAN CULTURE CLUB』というメディアにカメラマンとして関わっていて、運営面でも色々と相談にのりながらぼくもメディアのつくり方への興味が高まっていました。

 

関わることになった経緯などはこちら
JAPAN CULTURE CLUBにカメラマンとして参加します - horigome blog

 

そこで、いま注目しているmilieu(ミリュー)編集長の塩谷さんが紹介していたこちらの本を手に取りました。そして、読んでいておどろいたのが、この本は7年前に書かれているのに、まったく色褪せていないということ!

さまざまな媒体の編集者さんをゲスト講師としてお招きし、嶋さんがコーディネーターとして関わった「編集学校」の講義記録。イチからメディア運営について考えたい自分にとって様々な角度からの視点を得ることができました!

 

 

Yahoo!ニュースからみる、ウェブと紙のちがい

Yahoo!ニュースがマンモスメディアというのは、誰もが知っていることだと思います。そして、オリジナル記事ではなく、さまざまなサイトの記事をセレクトして掲載されているということも。

そんなこともあり、「PVを稼ぐためにYahoo!ニュースに取り上げられたい」という状況が起きていることもここで指摘しています。

 

よく聞く耳にする話題ですが、Yahoo!ニュースのタイトルは「13.5文字」になるようにしているそうです。これは、人間が読まずにパッと見た瞬間に意味がつかめる長さなんだとか。これは今後、メディアの記事を作るときに参考にできそうな数字。

 

ぼくもウェブで記事を書くときはタイトルは短めに、サブタイトルはちょっと説明的に、を意識しています。これからは「13.5文字」も意識しようと思います。

 

ぼくが読んでいて興味深かったのは、スポーツ新聞で野球選手の固有名詞がつかわれていても、ネットではマイナー選手の名前を載せてもだれも興味を持たないから「巨人の主砲」って変えちゃうということ。

つなり、紙メディアは特定の読者層が見えているから、彼らの興味に合わせて、彼らのわかる言語を使うんだと。

一方、ネットニュースは誰もが読むものだから読者をあまり絞り込まず興味ある人に響けばいいというスタンスなんだとか。

 

 

つまり、ウェブは不特定多数へ記事を届けることができる一方で、属性は幅広い。手に取る紙媒体は、見られる時点で"選ばれている”ことになるから、それなりの前提が書き手と読み手の間で共有ができているという認識でいいのかな。

そういう意味では、広く届けたい「ウェブ」と深く刺さりたい「紙」で使い分けてもいいのかも。自分は両方での記事作成に興味があるからこの違いを認識できたのはよかった。

 

 

まとめ

おまけとして。

編集方針や手法はいろいろあるけれど、「顧客が求めるものは何か」を把握することが一番重要だそう。これはどんなことにも当てはまっていて、誰に好かれて、だれに嫌われるか。自分を客観的に捉えられるようにしたい。

 

タイトルの付け方など、今すぐ使えそうなワンポイントもいくつか。とはいえ、気をつけたいのは、これはニュースメディアということ。自分がやろうとしているメディアの真の顧客はだれで、何を求めているのか、しっかり考えてみることにしよう。

 

 

ありがとうございました!