自分の知らない職業がたくさんある。
どうも、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。
今日はいきなり引用から。
「世界は誰かの仕事でできている。」
2014年、ジョージアのこのコピーが好き。あのCMも好き。そうそう、こうやって便利に暮らせているのも誰かのおかげなんだよなと。
あのCMを見てから街を歩いていて自然と仕事をしている人に目がいくようになった。
社会人になってmass×massでコワーキングスペースでコミュニティマネジメントの仕事をしていて、様々な仕事をする人たちと会う機会に恵まれてきた。そして、フォントデザイナーの両見英世さんとの出会いは、まさにさっきのジョージアのコピーにぴったりの感覚があったのがすごく残ってる。
フォントデザイナーってなんだろう?両見さんと出会ってはじめてそういう職業があることを知った。(いや、考えればそういう職業があるのは頭では分かる。分かるけど、考えるきっかけが今までなかった。)
数あるデザイナーのなかでも、たぶん人口が少なそう。
想像を超える作業の量とプレッシャー
インターネット、スマホ、テレビ、新聞、書籍……
毎日、何をするにも必ず見るのが文字。
その文字を作っているのがフォントデザイナー。
とはいえ、正直、文字の形のことはあまり気にかけたことがなかった。(たぶん、意識し始めたのは中学生のころにワードに入っているフォントを選ぶときくらい。それも明朝体かゴシック体か、くらい。)
その文字を一文字一文字丁寧にデザインされていると知ったのは、両見さんとの出会いがきっかけだった。
英字であれば、26字。それに数字とか記号が少しくらいでできてしまうだろう。でも、日本語は別。ちょっと考えただけでも、ドキドキしてくるけど、日本語の書体を発売するのに何文字つくる必要があるか少し想像してみて欲しい。
なんと、およそ9500字!!
(えっ!?…んっ!?ってなりますよね。)
どれくらい時間がかかるのか、考えるだけでも汗が出てきそう。
両見さんがデザインされた『濱明朝』は足掛け9年。(いろいろ作業環境によっては前後するにせよ、書体をつくるには3年くらいはかかるんだとか。)
それを両見さんははじめ、仕事をしながら週末や空いてる時間を使ってコツコツ製作されていたんだそう。
すごいと思うポイントはそれだけじゃない。
製作しているその期間、完成していないのだから当然収入は入ってこない。
せっかくできても、製作期間分の経費を取り戻せるのかもわからない。。ある意味、賭けに近い感覚。(もちろんビジネスとしてやってる以上、そんなことはないのだろうけど。)
最後に
本当にいろいろな人たちが関わって世の中が動いてるんだなあと。
都市フォントをつくるプロジェクトは世界的にもいくつかあって、そのなかでも横浜から生まれたっていうのは、横浜育ちのひとにとってはすごくハッピーなこと。
こういう地域に根ざしたプロジェクトが増えるといいなあと。
ではでは、この辺で。