公共空間が変われば、まちの風景が変わる。

こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。

 

 先日、Open A代表の馬場さんのお話を聞く機会がありました。(なんて幸運や...。)
まちづくりに関心がある人は、この会社を知らないわけがない!ってくらい有名ですね。

公共空間のリノベーション、「東京R不動産」のメディア運営、泊まれる公園「INN THE PARK」、南池袋公園などいまをときめく事例を手がけている会社です。

 

いま公共エリア、公民連携に関心があるという馬場さんの考え方、取り組みがすごく面白かったです。

 

 

だれのための公共か。

馬場さんが公共エリアに関心をもつきっかけになった1つがニューヨークにある「ブライアント・パーク」だそうです。
かつては麻薬の取引などがあり、近寄ってはいけない公園だった場所が、NYCがBIDというエリアマネジメントを支援する仕組みを取り入れて大きく動き出し、現在は民間企業が管理することで年間数億円もの利益を生み出しています。

 

馬場さんは、ブライアント・パークを見たときに、「公園がみんなのものになっている」と感じたんだそう。


それはなぜか。
市民によるゲリラ的な図書館をやっていたり、卓球をしていたり、ときに映画上映されたり。多種多様の使われ方をしている。まさにパブリックな空間になっていた。

 

そのことで、エリアの価値がぐっと上がったんだそう。
公園を起点に考えれば、まちの将来を描ける。この事例からそんかことを感じたそう。

そして、南池袋公園の事例が生まれた。

 

日本の公園には必ずと言っていいほど「ボール遊び禁止」といった立て札がある。
冗談っぽく、「日本の公園ではそこに佇むことしかできない」って言うけど、ほんとだなと感じる。

もしかしたら、小さいお子様連れの家族にとってはそれがいいのかもしれないけれど、それでは単一的、多様性がない。

公園は市民のもの。市民が好きに使えるということが大事。
なにかやりたいと思ったことが、実現できる場所であり、チャレンジしている人を応援できる場所。そういうところから街への愛着も生まれるのかもしれない。

 

 

どんな風景をつくりたいか。

エリアマネジメント、まちづくりは1人ではできない。必ず、複数のステークホルダーと協力しながらプロジェクトを進めることになる。そして、そこで暮らしている住民の人たちの理解も大事だ。

 

新しいことをはじめようとすると、たいていの場合、反発がおこる。そんなとき、どうすれば良いか、どのように味方にしたり、巻き込んでいくか。

その回答として、どんな風景を描きたいかを伝えると良いそうだ。

 

「現代はビジュアルコミュニケーションがメインになる。良い写真は、共感プロモーションとして広がる。」

 

まめくらし代表・青木純さんも同じことを言っていた。まちづくりで重要なのは、良い風景をつくること。絵を見せることだ、と。良い風景をつくること。

 

自分がどんなゴールを描いているのか。それは絵で見せてしまうのが一番伝播が早い。そして、完成したあとも知ってもらうきっかけとして写真がとても大事。
だからこそ、まちづくりにはデザイナーがいることが必須であり、SNSに長けているひとがいるとなお良いだろう。

 

 

最後に

 イベント終了後に聞いた、まちづくりで重要な3つのキャラクターの話もとても面白かった。さまざまな立場やスペシャリティのある人が関わるプロジェクトの中で、自分自身、どのような立場で関われば良いのか模索していたので、聞いてみた。

 

馬場さんによると、まちづくりにおいて、「不動産キャラ、建築キャラ、グラフィックキャラ」の3つが重要だと言う。理由は想像できる通り。馬場さんは建築のキャラだ。

 

ぼくはグラフィックかな〜と思いながら、自分の立ち位置を考えてた。

 

 

ありがとうございました!

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