コツコツと小さな信頼を積み重ねていく
こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。
突然ですが、みなさんは「ファンベース」という言葉を聞いたことありますか。
マーケティングや広報PRに関わるお仕事をしているひとであれば、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
マス広告があまり効かなくなった時代だからこそ、これからのマーケティングの手法として注目されているのが「ファンベース」です。
もっと乱暴な言い方をすると、新規顧客獲得のためにマス広告にお金を使わないで、既存のファンを喜ばした方が、企業成長になるんじゃない?ってことです。
詳しくは書籍にたっぷり書かれているので、ぜひ読んでみてください。
『ファンベース(ちくま新書)』
今回のイベントでは、著者の佐藤尚之(さとなお)さん、有限会社ノオトの宮脇淳さんのトークショーがあったので参加してきました。平日13:00スタートというありえない時間帯にも関わらず、100名近くの参加者が集まっていました!(すごい。)
マス広告からファンベースへ。
イベントの内容はほぼ著書に書かれた内容でした!自分も一度読んでいただので、「ああ、あそこで書かれていたことだな」といった感じで復習するように聞くことができました。
マス広告と対比して紹介されるファンベース施策ですが、ぼくが勤めているような小さい会社では、はじめからマス広告は視野にない(できない)ので、考え方としてはすんなり入ってきます。
一方で、本日のイベントでは、会場からの質問で「信頼できる人とは」についてのさとなおさんの回答がとても腑に落ちました。
「自分がふだん感じていること、考えていることを開示すること。分からないことも前面に出しながら発信をする。長く付き合いたいのであれば、恋愛と同じで、できない自分も見せていくべきです。
意識するといいのは、自分の文脈を発信することです。
たとえば「雨うざいわ〜」で終わるのではなくて、「過去にこんなことがあって、、雨は嫌なんだよね。」という文脈を出す。文脈を作らないと共感も、愛着も生まれない。
ただ感じたことをそのまま出すのではなく、どうして自分はそう感じるのかまで発信する。 一般論より、個人的なことの方が一歩踏み込んで共感される。
その他大勢ではなく、「◯◯なほりごめさん」という感じに思い出されるようになるといいのかな。
信頼は、1回では築けなくて時間がかかるもの。まずは、自分の背景や考えをつたえるところから始めよう。
信頼を築いていくには
信頼をつくるためにやっていることはありますか?
挨拶やお礼などのマナーなどを徹底するというのは大事なことです。最低限、プラスアルファでぼくが意識してやっていることは、紹介された本をすぐに読むということです。
これは意外と効きます。
たとえば、立ち話や食事をしているときに「これ、ほりごめくんにはオススメの本だよ」と紹介された本があったら、その場でAmazonを開いてポチするようにしています。そして、後日きちんと読んで感想を送ります。
同じ本を読んだことで共通の話題がうまれ、コミュニケーションをとる機会が増える。なにより、本は安くない(文庫本ならやすいかもしれないけど、専門書はだいたい2000円を超える。)。しかも読むのにも時間がかかる。(ほかにも積ん読あるなかで、)それでもその場で、ポチして、速攻で読むということは、自分があなたのことを信頼しているというのを伝えるのに最も有効でわかりやすいアクションだと思います。
なので、もし関係を築きたいひとと話す機会があったときは、こちらから聞いてみることもよくあります。「最近、この分野に関心があって、なにかおすすめの本とかありますか?」という感じに。
これ、すごくオススメです。
また、前にこのブログでも紹介した『読書という荒野』で見城さんがいっていた「感想こそ人間関係の最初の一歩である。」というのもすごく印象に残っています。
→『読書という荒野』を読みました。
ファンベースであれ、そういう一つひとつの積み重ねが大事なんですね。
これはいつの時代でも変わらないこと。
最後に
今日はイベントの帰りに大学の友達とご飯へいってきました。
近況を報告しあいながら、「ほりごめってなにしたい人なの?」という不意の問いかけに、すこし詰まりつつも答えました。
これまでの文脈を伝えて共感を得るのはもちろん大事なんですが、共感を得た先に、どんな自分でありたいか、どんなことをやりたいのかがないと、それはそれでなんのためにやっているんだろう?と根本的な問題にぶち当たる気がしました。
ありがとうございました!
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